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Channel: 4.5畳の受信室
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ICF-5900(修理4)

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メーターの交換も終わり組立と調整になります。

5800のメーターです。どうしても0より左に表示するので諦めました。たまに途中で止まったりして叩くと直ります。やはり5800/5900のメーターは不具合があります。

ケースを洗剤で汚れを落とします。5900のスピーカーは金具で固定されてなく両面テープなので強く引くとスピーカーの枠が破損するので注意ください。

■調整方法
サービスマニュアルを参考に調整します。MW/FMの調整は比較的簡単です。FMは感度低下がなければIFの調整はしないほうが良いです。周波数の指針合わせと感度調整で問題ありません。

5900の問題はSWです。スプレッドダイアルは−方向と+方向で感度差があります。0から回していくと100を超えるくらいから感度が低下していきます。

SW2にして15MHZに合わせてSSGで信号を出して20KHZごとにメーターの指示を記録します。そうすると±のどちらかに信号が偏っています。これは10.7MHZのフィルターを使用しているため経年変化で帯域にズレが生じ±のどちらかに偏ります。

当方のは+100KHZを超えるとかなり信号が低下していてS5くらいの差があります。通常+側が低下します。これを直すには中心周波数を+側にずらして調整します。私のは10.7MHZなので10.730MHZにして調整します。

多少+と-に感度差がありますが良くなりました。完全には無理みたいです。次にマーカーの0ビート調整、SW1-3の指針調整をします。

ソニーや松下などフイルム式や直線のダイアル指針がありますが、SWで4MHZ-12MHZまでの広い範囲を2つのコイルとトリマーでは中々合いません。片方に合わせると高い周波数が狂います。これは仕方がありません。今回はSW1-3まで指針と合っていて正確でした。



5900は整備さえうまくいけばまだまだ実用的です。高いハイバンドも聞こえるし良くできたラジオです。


5500/5600/5800/5900と並べると壮観です。まだスカイセンサーシリーズはありますがこれで終了です。

次にRF-2200の修理が残っています。

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